シンエイ通信

シンエイ通信【平成30年3月30日作成 100号】

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平成30年3月30日作成 100号


 住宅地プラス0.3%10年ぶり上昇

 国土交通省が発表した2018年1月1日時点の公示地価は、住宅地の平均変動率はプラスの0・3%となり、住宅地の平均変動率は10年ぶりに上昇となった。東京が2・4%の上昇となるなど住宅地の変動率がプラスとなった都道府県は前年の11から16に増えた。三大都市圏はプラス0・7%(前年プラス0・5%)で、成長の目立つ地方四市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)は、昨年の2・8%から3・3%へと上昇率を伸ばした。また、住宅地の価格順位1位は昨年までの東京都千代田区の番町地区(プラス2・7%の1平方メートルあたり385万円)から東京都港区の赤坂地区(プラス9・0%の401万円)に移った。赤坂地区はIT企業の多い六本木や渋谷への交通利便性が高い。

 緩やかな上昇を見せる都道府県が広がる中、同じ都道府県・地区でも地点により上昇・下落の明暗は分かれる。人口増加となったエリアや都心へのアクセス性が高い地点で上昇が目立つ一方、坂道の多い地点や災害危険性の高い地域などでは下落が続いている

■ フクビ化学、非住宅建材の営業強化

フクビ化学工業は20日、非住宅系建材を扱う子会社のリフォジュール(福井市)の人工木材部門を4月1日付で吸収すると発表した。フクビ化学工業の非住宅系床材などを扱う営業部門と統合し、営業力強化や施工効率化につなげる。住宅建材の中長期的な需要減に備え、ビルや商業施設など非住宅部門を強化する。
統合により、フクビ化学工業の東京支店(東京・品川)内にデッキや格子(ルーバー)といった人工木材や床材を主に扱う本部を新ける。子会社と製品が同じ現場で使われることも多く、統合効果は大きいと判断した。

 新部門の事業部長に就くリフォジュールの大山俊司社長は「フクビ化学工業の販路を活用し、北海道や東北など全国への販売を強化したい」と語る。

 4月1日には全社的に営業部門をサポートする営業支援センターを新設する。建築事務所やハウスメーカーに製品を販売する際に同行するなどし、効果的な設計や図面も提案する。

■ 購入補助 政府、国内林業後押し

 政府は建設会社が木材を使った新建材を購入する費用を補助する制度を5月にも始める。対象は強度が高い「直交集成板」(CLT)と呼ばれる建材で、平均価格にあたる1立方メートルあたり15万円を上限に全額補助する。
建設資材の購入費を直接助成する制度は初めて。
国産木材の活用を後押しする狙いだ。

■ LIXIL、事業利益減

 LIXILグループは26日、2018年3月期の連結事業利益が前期比13%減の770億円になりそうだと発表した。
従来は5%増の930億円になると予想していたが、住宅向け建材の不振や原材料価格の上昇が足を引っ張った。
株式売却益の計上で、純利益は31%増の555億円(従来予想は430億円)になる見通し。

■「IKEA 熊本」7月31日に閉店

 イケア・ジャパン(株)は、約3年間のテスト期間を経て、「IKEA 熊本」を今年7月31日(火)に閉店することを決定した。

 「IKEA 熊本」は、マルチチャンネル・リテーラー(多様な流通チャンネルを持つ事業)に拡大し成長戦略を展開していく方針の中で、新しい流通チャンネルの1つとして、2015年10月に開店した。

 従来のイケアストアとは異なり、福岡にある「IKEA福岡新宮」のサテライトとなる位置づけで、「IKEA福岡新宮」にある約9500品目のほぼ全てを「IKEA 熊本」にてオーダーして店舗で受け取れる他、カタログやウェブサイトなどのデジタルツールを含むさまざまな媒体から商品を確認できる。

 この新しいフォーマットの試験により、新たなビジネスにつながるヒントを得ることができたことから、このたびの閉店を決定した。

 なお2016年より継続している、熊本地震の被災地支援は店舗の閉店後も継続する。

■ 国産材100%使用する住まい 消費税込み1,000万円の家

 株式会社 明城 地域ビルダー(愛知県安城市、榊原勝己社長)はこの程
板倉工法による国産材100%使用する、本体価格=1000万円の住まいを2018年5月から建築供給を開始する。

断熱等をカバーしてZEH基準に対応し、1次取得層に焦点を合わせる、また趣旨に賛同する同業者を募ってノウハウを提供する事で全国展開も図りたい、
国産材を100%使用に拘り三河地区の建築業者で集成材や構造用合板などを使用しないオール無垢材の住まい作りをしている、今回開発した1000万円の住まいは一次取得層や子育てを終えた2人暮らしの世代に焦点を合わせている。


建物は平屋建て(標準モデル58m2)でLDK+洋室を中心に構成している。


柱、梁・桁・内装材などに無垢材の国産杉材を使用、土台には国産桧を使用し板倉作りとした、木質感あふれる仕様とした・ウレタン断熱材による外断熱工法で断熱性を高めた。オプションでロフト設置できる

■ 24時間以内、42万円でかっこいい家が建つ

 近年、その機能や性能はますます向上し、従来より迅速に安価かつ高品質なもの作りにも貢献しつつある。
 そんな中、今月アメリカにて途上国向けに正式に認可された3Dプリンター製の家が公開され話題になっている。
 不便な場所にあるテントや小屋を作り変えて、より多くの貧困家庭に安全な家を提供したいと願う非営利団体と住宅メーカーの提携で実現した新しい3Dプリンターハウスは、1棟を立てるのに半日から1日しかかからない。広さは約60平米と、日本人にしてみたら十分な広さの立派な家だ。

 しかもその建築費も、将来的には1棟約4000ドル(約42万円)になるという。

 今月3月12日、テキサス州オースティンで、途上国向けの3Dプリンター製住宅が公開された。この家は従来より家らしいデザインになっている。

■「一度は訪れたい! 奇跡の建築。」

 先人が築いた教会や宮殿、あるいは現代のミュージアムなど、立ち尽くすほどの感動を覚える名建築。それらは、建築家や施主、時代背景や環境、素材開発など、さまざまな要素が絡み合って実を結んだ奇跡と言っていいでしょう。最新号のPenは、そんな古今の名建築の秘密に迫りました。改めて、建築に感動し、楽しめる大特集。

━ 安藤忠雄が考える「奇跡の教会」
━ 隈研吾が考える「奇跡の木造建築」
━ 田根剛が考える「奇跡の住宅」
━ 佐藤オオキが考える「奇跡の空港」
━ 小西泰孝が考える「奇跡の構造」

■「美の巨人たちスペシャル」巨大な国宝溢れる『東大寺』を特集

 国宝・東大寺の魅力を特集します。
南大門、金剛力士立像、大仏殿、大仏、東大寺最古の建物・法華堂…『金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)』通称『東大寺』はまさに国宝の森。しかも、そのすべてが巨大。そんな国宝で溢れる魅惑の『東大寺』、実は謎に満ちていたのです。

【東大寺が誇る巨大建造物「南大門」の美】

 東大寺が誇る巨大建造物「南大門」。その先で待ち構える「金剛力士立像(仁王像)」に目が行きがちですが、この門の建築様式に、現代では再現することが不可能だという美しさの秘密があったのです。果たしてどんな作りになっているのでしょうか?

【聖武天皇がたった3年で作り上げた 「盧舎那仏」の謎】

2度消失した世界最大級の木造建築「大仏殿」の中で安座するのは、高さおよそ15mを誇る華厳経の教主「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」。聖武天皇がたった3年で作り上げました。なぜこんなに大きいのか、しかもどうやって造ったのか?そこには日本独自の技術と職人の知恵があったのです。巨大な仏像のルーツ中国に、その秘密を解く鍵が…。

【東大寺最古の建造物「法華堂」ご本尊が煌びやかな理由】

法華堂(三月堂)は、東大寺最古の建造物。その中には9体もの国宝の仏像が佇んでいます。特に3mを超えるご本尊・不空羂索観音菩薩立像(ふくうけんさくかんのんぼさつりゅうぞう)は煌びやかで、その宝冠には多数の宝玉が散りばめられています。その理由とは?
『東大寺』1300年の歴史に隠された謎と再建の軌跡に迫ります。

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