お知らせ
シンエイ通信【令和8年9月1日作成 201号】
シンエイ通信【令和8年9月1日作成 201号】
◇九州木材商況
令和8熊本地震の影響により、八代港の原木輸出が停止したことで、行き場を失った輸出用丸太が港に滞留している。他港への輸送が必要となるが、輸送コストが負担となること、他港の丸太受け入れが飽和状態であることなどが課題となっている。
一部原木市場は、行先のない輸出用丸太が原木市場に流入することが、丸太全体の市況下落とそれによる素材生産者の生産意欲減退につながることを懸念している。
一方、製品相場はおおむね強保合で推移している。一部製材所は輸送コストの増加などを背景に、製品価格の引き上げを唱えているが、地場工務店などからの引き合いが弱く、一部市売問屋からは「値上げの浸透は難しい」との声も聞こえる。
日本製紙八代工場が操業停止し、製紙用チップの大手受け入れ先が消失したことで、同工場にチップを出荷していたチップ工場等では丸太、チップが保存限界を迎えつつある。一部工場は宮崎県、鹿児島県の企業などに出荷先を切り替えているが、輸送コストの増加が負担となっている。合板は、輸入合板の仕入れコストが上昇し、一部では国産材合板への移行が進んでいる。
【国産構造材】
製材所は値上げを唱え
杉KD柱角は、一部製材所が製品価格の引き上げを唱えている。外材からの代替えとして九州外から引き合いがあるものの、九州での引き合いはそれほど強くないため、値上げが浸透しないのではないかと懸念する声も聞こえる。杉KD柱角は前月比横ばい。
一方、桧KD土台は荷動きが鈍く、価格は保合で推移している。ただ、今後地震からの復興の影響で、引き合いが出てくるという見方もある。
【国産羽柄材】
一律の値上げは売りづらく
杉KD間柱や杉KDタルキは、外材の代替やリフォームなどで引き合いがある。一部製材所は、輸送費などのコスト増加により値上げを唱えているが、一部市売問屋は「杉間柱やタルキの価格を値上げしたが、なかなか顧客に納得してもらえない。また、製品ごとに引き合いに差があるため一律の値上げとなると売りづらい」と話す。桧製品は、九州での引き合いは弱いが、九州外では米松などの外材の代替として引き合いがあり、価格は保合で推移している。
【外材】
コスト高続く
九州のプレカット工場の稼働率は徐々に上がっているが、横架材の荷動きは横ばい。欧州材集成平角は頭打ち感が出ており、米松平角もKD材も保合だ。ただ、輸送など外材輸入コストの上昇は続いており、今後のもう一段値上げが予想されている。
集成管柱は、欧州材が居所高ながら保合で推移するなか、杉集成管柱は値上げが打ち出された。欧州材との値差は縮まるが、これで需要が戻る見込みは少ないとみられている。
【集成材】
杉集成管柱、一段高へ
国内産構造用集成材は全体に底堅い荷動きが続いている。7月までは8月以降の実需が不安視されていたが、迫力不足だった昨年同時期に比べこの8月は順調な引き合い。一部の国内集成材メーカーでは、盆休みを挟んで国内産Rウッド・Wウッド構造用集成材の生産が間に合わず、残業対応で供給しているようだ。
杉集成管柱も春ごろの活発さはなくとも引き合いの強さが続いている。集成材メーカーによっては、生産量に対して対応しきれない注文があり、一部では供給の不足感も拭えない。
杉集成材管柱は春先から6月ごろにかけて値上げが進められ、相場は居所で推移していた。こうしたなか大手メーカーが、生産・輸送コストの上昇も受けて3000円値上げに動くと表明した。値上げは今年3回目となる。なお、既にこの値上げ表明を受けて、他のメーカーで値上げに追随する姿勢を見せるところも出ている。
欧州産地との第3・四半期交渉は、7月半ばにRウッド集成平角・管柱の契約が大方決着した。一方、一部交渉が盆前までもつれ込んだ欧州産Rウッド・Wウッドラミナの交渉もまとまり、前回比10ユーロ~15ユーロと2交渉連続で値上がりした。秋からと仕上げの入荷が予想されるラミナの輸入コストは一段髙の様相だ。
【合板・建材】
PB供給に懸念
日鉄テックスエンジがパーティクルボード事業から撤退し、製品供給が来年1月までとなったことで、九州内の家具・木工、流通業者などの間に今後への懸念が生じている。同社のPB製品は九州内でのシェアが高く、特に置床や家具・木工用が中心だった。PB以外で代用できる部分は少なく、他メーカーの国内外工場から安定供給に期待していく状況だ。
針葉樹構造用合板は需給が落ちついているが、接着剤価格やトラック輸送費などは高止まりしたままで、もう一段の値上げが模索されている。長尺合板は域外メーカーからの供給が中心で値上げ姿勢が強い。
合板用原木は、杉桧とも調達競合が見られる。製材、輸出用の需要が堅調で、底打ち反転している。
◇建材商況
ナフサ不足の混乱収束
断熱材を中心に生じたナフサ不足等の混乱による仮需は一服し、品目ごとに出荷の手応えには差がある。
夏季休暇以降の仮需の消化スピードは今後の出荷動向を左右する商店の一つとなる。一方、全品目とも原材料の値上がりが先行しており、収益力の低下が重くのしかかっている。
都市部と地方との繁閑差が広がっているとの指摘もあり、販売量がまとまる都市部での価格競争は厳しさがある。全品目で値上げ基調だが、それだけに、建設費用を抑えようと価格優位性の高い資材や仕様への転換が進み、メーカーが思うほどには収益が取れないとの指摘も聞かれる。特に、付加価値品の販売が振るわないことは大きな痛手となっている。
今後は商品値上げと共に、商品力もメーカーの収益を左右する大きな要素となりそうだ。
◇軒ゼロ住宅に特化した60分準耐火認定の軒天換気材
日本住環境は、木造3階建て共同住宅(木三共)や都市型の軒ゼロ住宅に適した1時間準耐火構造認定取得の軒天換気材「SEV-21FD」を発売した。
軒裏60分準耐火構造の認定を取得。
製品内部に熱膨張材を内蔵しており、万が一の火災発生時には膨張材が換気通路を閉塞して小屋裏への炎の侵入を遮断する。空気の取り入れ口を正面と下面の2カ所に分散させた「デュアル開口」により、十分な有効開口面積(150㎠/m)を確保しながら、露出する見付幅を25mmに抑えることに成功。
これにより、鼻隠しが厚く見えたり外壁からの出幅が大きくなるといった課題を解消。
スタイリッシュな軒先が可能になる。
1時間準耐火でも複雑な施工は不要で、胴縁に対して正面から直接留めるだけ。高い防火性能を備えながら本体は約970gと取り回しやすい。
◇木のぬくもり身近に
「国産ひのき 窓障子の後付けキット」6月からECサイト「和室リフォーム本舗」で、既存の窓に後付けできる新商品「国産ひのき 窓障子後付けキット」を販売している。
障子ならではの柔らかな採光性やきのぬくもりを、より身近にたのしんでもらいたいという思いから開発。オーダーサイズだが、出来るだけ取り付けやすく工夫している。
窓枠への取り付けを前提にした設計。
一般的に壁面に取り付ける商品は、下地の位置を確認する必要があるが、窓廻りは元々木枠や芯がある場合が多く、比較的施工しやすい点が特徴。また、敷居・鴨居・取り付け部材など必要なパーツをセット化。ドライバー中心とした工具で施工できる仕様としている。
さらにレールには仮固定用の両面テープ張付済み。
ビス位置の下穴加工や、施工後にビス穴を隠すための部材も同封しており、DIYに不慣れでも作業しやすくなっている。素材は香りや質感に優れ、耐久性も高い愛媛県産・高知県産のヒノキを使用し、自社で製材・加工まで行ている。
◇制振装置 EQ GUARD(イーキューガード)
在来軸組工法用尺モジュール使用の制振装置EQ GUARD(イーキューガード)
鋼製ダンパーが変形し、地震エネルギーを吸収します。国土交通大臣認定を取得しており、壁倍率2.8倍の耐力壁として使用できます。
尚、メーターモジュールの場合は別製品EQ GUARD M(イーキューガードⅯ)
用途・特長
●軸組変形時に鋼板ダンパー部が変形することで地震エネルギーを吸収する制振ダンパーです。
●国土交通大臣認定を取得しており、壁倍率2.8倍の耐力壁として使用できます。
●方筋かい、または大壁仕様の面材耐力壁と併せて使用可能です。その場合、壁倍率の加算は5倍上限です。
●京都大学との共同開発。wallstat認証製品です。
●シミュレーションツールで制振効果を視覚化できます。
●振動台実験により繰り返しの地震に対する性能を確認しています。
1セット(2本)/ケース 定価80,000円
◇限界を超越した断熱性能「ミラフォームラムダ」JSP
押出法ポリスチレンフォーム断熱材を全国展開するJSP(建築土木資材事業部、東京都千代田区)が提供する「ミラフォームΛ(ラムダ)」は、熱伝導率0.022W/mK(JIS測定条件)を実現した超高性能断熱材。
建材トップランナー制度対象商品。吸水性が低いため、安定した性能を発揮し、曲げ強度(靭性)にも優れる。断熱性能や強度のほか、ノンフロン・ノンホルムアルデヒド・4VOC基準に適合している環境・健康・安全対策面にも優れる点も特長となっている。
この高断熱性能に、さらに効率化も叶えるのが、必要なだけの断熱材をプレカットして現場に届ける断熱工法「大引間割付断熱工法」だ。ゴミ削減と工期短縮に大きな効果を発揮する。プレカットで「むだなくスッキリ、効率的な施工」と「高断熱性能」の双方を叶える同工法は、「ミラフォーム」と「ミラフォームΛ(ラムダ)」が対象となっている。
資料請求は【16. 限界を超越した断熱性能 ミラフォームラムダ】まで。


