断熱改修を予定する住宅について、平成27年度までに2,759人の改修前調査を実施するとともに、165人の改修後調査を実施されました。
得られたデータに基づき検証を行ったところ、住宅室内環境と血圧など健康関連事象との関連が確認されたとのことです。それが以下の4つの知見となります。
1:冬季において起床時室温が低いほど、血圧が高くなる傾向がみられた。
2:高齢者ほど、室温と血圧との関連が強いことが認められた。
3:断熱改修によって室温が上昇し、それに伴い居住者の血圧も低下する傾向が確認された。
4:居間または脱衣所の室温が18℃未満の住宅では、
入浴事故リスクが高いとされる熱め入浴の確率が有意に高い。
また、全般的には断熱性能が良い住宅が普及している地域で冬季死亡率が少ない傾向(欧州、日本)となっているようです。各知見の詳しい内容は以下からリンクすることが出来ます。
http://www.mlit.go.jp/common/001158517.pdf
このことからも、高断熱の家が家族の安全を守るといったことに直結したデータとなっています。