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シンエイ通信【令和8年7月1日作成 199号】

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シンエイ通信【令和8年7月1日作成 199号】

 

◇九州木材商況 

中東情勢の影響により、一部建築資材の供給量は少ない状態が続いている。木材製品や建材などの価格は上昇している一方、資材不足により建築現場が止まるという状態にはなっていない。

住宅着工戸数の減少で、プレカット工場は仕事が少ない状況が続いている。一部プレカット工場では、非住宅建築の加工の仕事はあるものの、稼働率は7~8割にとどまっている。合板メーカーは生産調整をしているが、プレカット工場などで合板などの資材が不足しているという声は少ない。

杉原木は、製材所から引き合いがあり、宮崎県都城では3メートル中目材が強含んでいる。ただ、熊本県や大分県日田では前月比横ばいで推移しており、地域間で価格差が生じている。

桧原木は、6月に入り4メートル土台適寸丸太、4メートル中目材が下げ止まった。

合板向け丸太の引き合いが弱まったことにより低質材の下支えが弱まり、5月まで弱含んでいたが、一部原木市場は「6月に入り値がやや小戻りしてきた」と話す。

製品は杉を中心に強含んでおり、一部製材所は製造コストや輸送費の上昇などから、7月以降の値上げを唱えている。

【国産構造材】

杉KD柱強含み

中東情勢の影響や新築戸建て住宅戸数の減少により、構造材の荷動きは鈍い。しかし、杉製材所は生産コストや運賃の上昇を理由に製品価格の引き上げを唱えており、市売り問屋は「一部製材所からは、7月以降に2000~3000円(立法㍍)ほど製品価格を引き上げるという話も出てきている」と話す。

一方、桧土台は、関東、関西、北陸などにむけた製品は米材からの代替で引き合いがある。ただ、九州内では荷動きが鈍く、B材を中心に動いている。価格は横ばい。

【国産羽柄材】

杉製材所は値上げ唱え

杉KD間柱は強保合で推移している。Wウッドなどの外材からの転換の影響により引き合いが合る。製材所は生産コストや運賃の上昇を背景に、製品価格の引き上げを唱えており、一部製材所が7月から2000円~3000円(立法㍍)ほど価格を引き上げるという声もある。ただ、一部市売り問屋では、「さらに高い価格を提示しても、納得する顧客は少ない」と話す。

桧は、九州内での引き合いは弱いものの、関東、関西、北陸向けなどは、米材からの転換によりKD垂木などの小角を中心に荷動きがある。

【外材】

Rウッド集成平角値上がり

Rウッド集成平角など欧州材製品メーカーは、中東情勢による接着剤、円安による産地ラミナなどの価格上昇を受けて、春に続くもう一段の値上げ要請となっている。製品供給減の懸念は薄らいだが、コスト上昇は今後も続くため。ただ、プレカット工場などは容易には受け入れられない状況。米松平角は価格横ばいを維持しており、杉平角などの引き合いも増えている。

【集成材】

国内産値上がり

国内産構造用集成材の引き合いは6月中旬にかけて徐々に落ち着いてきたが、メーカーの受注は全体的に前年同月に比べやや多い状態が続いている。住宅着工戸数の累計は前年を下回っているため、需要の盛り上がりは仮需を含めた動きとみられているが、おう盛な引き合いを追い風に、全体的に前月比2000~5000円高(立法㍍)に強含んできた。

相場は国内産Rウッド集成平角や同Rウッド集成材管柱を中心に、今春の値上がりに続いて今年2度目の全面値上げとなった。

取引数量や地域、値決めのタイミングなどでばらつきはみられるが、メーカー側の姿勢はなおも強気調で、今夏に向けて相場の中心地を上値に寄せていく方針がうかがえる。

輸入構造用集成材や輸入ラミナは、ホルムズ海峡の事実上封鎖の余波で入港が遅れているが、入荷は止まっていないため、全体的な品不足は生じていない。輸入Rウッド集成材平角や同Rウッド集成管柱の入荷は、第1・四半期契約分が中心となり、約2年ぶりに輸入品の入荷コストが国内産を下回ってきた。第3・四半期契約分交渉で輸入品が価格優位性を発揮するか、国内産の上昇にあわせて値上がりするかが注目される。

【合板・建材】

需給見合う

針葉樹構造用合板の需給が見合うようになってきた。接着剤の供給不安が解消されつつあり、住宅需要が低調なこともあって、プレカット工場や流通業者は必要量を手当てできるようになった。ただ、接着剤価格は大幅に上昇しており、これは当面続くため、合板価格は強基調で推移している。薄物・厚物ともに居所高。

型枠合板は需要が多くないため、国産材製品の引き合いは増えておらず、高値でも南洋材使用合板が優先されている。合板用原木価格は、杉が好調な輸出用との競合などから横ばい。桧は全体が値下がりしていたこともあり、合板メーカーの手当てが回復してきた。

◇みらいエコリフォーム事業、6月30日から交付申請受付開始

国土交通省が実施する「みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)」の交付・予約申請の受付が6月30日に開始される。これに伴い、交付申請の手引きなどの関連資料が公表された。同事業では、2016年以前に新築された既存戸建て・集合住宅のリフォーム工事を対象に、1戸当たり40万円から最大100万円を補助する。今年度事業では新たに、外皮に面する開口部を有する居室を「トリガールーム」として設定し、リフォーム後の性能に応じて定められた「要件化工事」を実施することが補助要件となった。要件を満たすことで、その住宅で行われる他のリフォーム工事についても「補助対象工事」として認められる。

予算の上限は300億円。受付の期限は交付申請が12月31日、申請予約は11月16日、もしくは予算上限に達した時点まで。「住宅省エネ2026キャンペーン」の4事業の中から補助額が最も高くなる組み合わせを提案する「ワンストップ申請」については、詳細決定後に公表される。

断熱改修が最低要件

「トリガールーム」には、外皮に面する開口部が1カ所以上ある壁または建具により仕切られた居室を指定する。例えば、リビング・ダイニング・キッチン、応接室・ゲストルーム、書斎・趣味室・作業室、寝室・子供部屋などが該当する。

 

「要件化工事」では、「トリガールーム」で開口部・躯体の断熱改修を実施することが最低要件となる。リフォーム後に求められる性能は、「義務基準」(平成28年基準)または「次世代省エネ基準」(平成11年基準)の2種類(※)。選択した要件化工事の性能基準と対象住宅の新築時期によって補助額の上限が決定する。「要件化工事」の組み合わせ(全16種類)については、「交付申請の手引き」に詳細が記載されている。

◇ノダ 狭小向け455ミリ耐力壁
ノダは、構造用MDF「HBW(構造用ハイベストウッド)」の提案を拡充させている。
構造用HBWは、繰り返す地震に対する耐久性と、壁内結露などを抑え高気密・高断熱に貢献する透湿性の高さを高い水準で兼ね備える。構造用HBWの採用は、近年の住宅業界のトレンドである高性能化に大きく貢献できる。
狭小地での住宅設計の自由度と耐震性などの性能を両立するうえでは半割品となる455ミリ幅が有効だ。
大壁での455ミリ幅構造用HBW設置では、片面張りで壁倍率2.9倍相当の耐力を発揮し、狭小3階建て住宅や賃貸住宅、非住宅物件など様々な建築に対応できる。現場カットで施工できる施工性も強みの一つとなっている。
7月には455ミリ幅の構造用HBWを真壁様に用いる新商品「たいしんキット455」を発売する。
面材の他に受け材等をセットにしたキットで、別途手配する専用金物と合わせて施工することで、壁倍率7倍相当を可能にする。面材設置に用いる柱が構造用集成材指定だが、そのほかの部位は柱、梁、土台ともJAS製品であれば無垢材でも可能だ。
大壁片面貼り、新商品の「たいしんキット455」とも許容応力度計算に対応する。大壁、真壁両方に対応するラインアップをそろえたことで、構造用HBWを用いて高耐力住宅で差別化を考える住宅会社にとっては選択肢が広がった。構造用HBWの住宅会社や施主への訴求にも力を入れている。
同社も加盟する「耐震性能見える化協会」の耐震性能シミュレーションソフト「wallstaat(ウォールスタット)」と連携し、今後予測される大型地震を想定したシミュレーションを、住宅会社を通じて施主に解説。地震対策における構造用HBWの優位性を視覚的に分かりやすく伝えている。
◇エアコンのない部屋に暖冷気を届ける空調アシスト換気扇

キムラ(札幌市)は、エアコンがある部屋から書斎などの非空調エリアに暖冷気を送る空調アシスト換気扇「部屋間ファン」を発売した。1台のエアコンで2部屋以上を冷暖房する空調計画に取り組むビルダーから、ダクトレスでデザインと性能を両立させた循環ファンを望む声を受けて開発。

間仕切り壁に設置して、空調がある部屋から非空調エリアに向けて冷暖房された空気を確実に送り届けるために、高静圧・大風量の高性能ダブルシロッコファンを採用した。
シンプルなデザインは壁と一体化し、空間の意匠性を損なわない。


 

◇熱伝導率0.048W/(m・K)、天井に負荷をかけない吹込み

マグ・イゾベール(東京都千代田区)は6月、天井吹込み用のグラスウール断熱材「マグブロー X(エックス)」を発売する。

従来品「マグブローW」の進化形製品で、熱伝導率0.048W/(m・K)の断熱性能と薄手設計により、天井高さや設計の自由度を確保。
吹込み工法で継ぎ目・隙間なく充填することで施工品質の安定化が図れ、1平米あたり100mm厚で施工しても荷重1.4kgと軽いため天井に負担をかけない。
バインダ、ホルムアルデヒド不使用。
密度14kg/立米以上。