シンエイ通信【令和2年8月31日作成 129号】

シンエイ通信【令和2年8月31日作成 129号】

 

★全木協が7月豪雨被災地の熊本で 木造の応急仮設住宅500戸超を整備

JBN・全国工務店協会と全国建設労働組合総連合(全建総連)で構成する全国木造建設事業協会(全木協)は、「令和2年7月豪雨」による災害で全半壊や浸水など9000棟以上の住宅被害が発生した熊本県の要請を受け、7月11日から被災者のための応急仮設住宅(在来木造)の建設を急ピッチで進める。
一部の自治体では、このほど入居が始まった。全木協は、東日本大震災(2011年)以降、各都道府県と防災協定を締結しながら、被災地で速やかに応急仮設住宅の建設に取り組む活動を行っているが、今回の熊本では「西日本豪雨災害(2018年)のときの約250戸を大きく上回る。
協会としては過去最多となる517戸を建設する」(同協会事務局)という。

全木協により木造(在来工法)の応急仮設住宅の建設が進む。工務店のネットワークを生かし、10月中旬までに計517戸を整備する計画だ。写真は山江村中央グラウンド仮設団地

瓦屋根を全棟に採用。雨音を緩和し不安・ストレス軽減。

全木協事務局長の坂口岳さんは、熊本で建設する応急仮設住宅では「当協会としては初めて全戸に瓦屋根を採用した」と説明する。全木協と協力関係にある島根県内の瓦事業者で構成する任意団体「石州瓦工業組合」(同県江津市)の支援により実現した。

瓦屋根には、室内に伝わる雨音を軽減する効果がある。坂口さんは「豪雨災害で身近な人を亡くされた被災者の中には、雨音を聞くだけで強いストレスや不安を感じる人もいる。そうした被災者の不安やストレスを少しでもなくしたい」と瓦屋根にした理由を説明する。

 

 

 

★2019年の水害被害額は約2兆1500億円 統計開始以来最大に


国土交通省は8月21日、2019年の水害被害額(暫定値)が全国で約2兆1500億円となり、2004年の被害額(約2兆200億円)を上回り、1年間の津波を除いた水害被害額として統計開始以来最大となったと発表した。

また、津波以外の単一の被害額についても、「令和元年東日本台風」による被害額が約1兆8600億円となり、「平成30年7月豪雨」による被害額(約1兆2150億円)を上回り、統計開始以来最大の被害額となった。

2019年の水害被害額上位3県は、福島県(約6716億円)、栃木県(約2547億円)、宮城県(約2512億円)だった。

 

★持続化給付金、9月1日から新事務局で申請受付開始

5月1日(金曜日)から「持続化給付金」の申請受付を開始し、現行事務局において申請を受け付けてまいりました。

今後、9月1日以降の申請受付や審査等については「9/1~申請受付分」持続化給付金事務局(新事務局)が担当し、8月31日までの申請受付や審査等については「~8/31申請受付分等」持続化給付金事務局(現行事務局)が担当いたします。

このため、8月31日までに申請された方は、引き続き、「~8/31申請受付分等」持続化給付金事務局のホームページ外部リンク及び相談窓口を御利用いただき、9月1日(火曜日)以降に新規申請される方は、「9/1~申請受付分」持続化給付金事務局のホームページ及び相談窓口を御利用ください。

 

★「熱中症」で見落とされがちな3つのポイント、水やお茶だけでは「水分補給」には不十分だ

連日、猛暑が続き屋内でも熱中症を発症する人が増えています。熱中症の予防には3つのポイントが大切です。

首都圏では連日最高気温30度以上が続き、1週間で1万人以上が熱中症で搬送されるなど酷暑が続いています。

近年は、在宅勤務の増加に伴い、炎天下での運動による熱中症だけでなく、屋内で発症する熱中症が増えてきていることが問題視されています。子どもや高齢者のみならず働く若い世代でも注意が必要です。

1度:(日射病)「自身で対処できる段階」
めまい、立ち眩み、生あくび、大量発汗、強いのどの渇き
2度:(熱疲労)「医療機関の受診をすすめる段階」
頭痛、嘔吐、倦怠感、軽い意識障害
3度:(熱射病)「入院が必要な段階」
重い意識障害とともに肝臓や腎臓、脳など臓器に影響

ただし、これらはあくまでもガイドラインに沿った分類です。一口に倦怠感といっても「ちょっとだるい」「ぐったりして動けない」というように症状はさまざまで、症状も刻一刻と変わるため、いつ受診するべきかを日常生活で判断するのは大変難しいことです。

すると元気に歩いてきて「なんとなくだるい」とおっしゃるような不要な救急受診が起こる一方、命に関わる症状にもかかわらず受診しないケースも出てしまい、医療機関側でこれをすべてケアするのは非常に困難です。

したがって、「まず熱中症にならないよう自分自身で予防する」ことが重要です。熱中症の予防には3つのポイントがあります。それは「水分補給」「暑い環境からの回避」「冷却」です。

熱中症では汗などで水分とともに塩分が失われるため、0.1~0.2%の食塩水、つまり1Lの水に対して1~2g(およそひとつまみ)の食塩が含まれるものがよいとされています。水やお茶だけでは「水分」は補給できても塩分を含まないためうまく身体に吸収されません。

最適な飲みものは経口補水液(いわゆる「OS-1」)であり、これには医療用の輸液に近い成分が含まれています。最近では高齢者でも安心して飲めるよう、誤嚥のしにくいゼリータイプのものも市販されているようです。こちらももちろん同様の効果があります。

市販のスポーツドリンクも塩分が含まれるため熱中症予防に効果的ですが、経口補水液に比べて塩分が少なく、糖分が多いことに注意する必要があります。飲みすぎは「ペットボトル症候群」と呼ばれるような、血糖値が上がるためにのどが渇き、またスポーツドリンクを飲むという悪循環に陥る可能性があります。

経口補水液の味が苦手な方は、スポーツドリンクに頼りすぎることなく、梅干しやお味噌汁、塩飴と一緒に水やお茶を摂取することで水分と塩分を同時に補うようにしましょう。

逆に水分補給として不適切なものは、コーヒーなどカフェインを含むもの、そしてお酒です。嗜好品としておいしく飲むのはいいことですが、カフェインやアルコールには利尿作用があるため、水分補給という意味ではむしろ脱水になってしまうのです。

飲み物を飲むタイミングは「のどが渇く前に、こまめに」が基本です。とくに寝起きやお風呂上りには身体が脱水状態になっているため、コップ1杯の飲料を必ず飲むようにしましょう。1日の目安となる水分量は約1.2Lです。

熱中症は、身体の外への熱放出がうまくできず体温が著しく上昇した状態をいいますが、これには温度・湿度・風速・太陽からの日射が関係します。見落とされがちなのは湿度で、湿度が高いと汗が蒸発せず熱がこもってしまいます。湿度の高い日は、たとえ曇りでも水分補給を十分行うようにしましょう。

室内の環境を適切に涼しく整えることも、熱中症予防には非常に重要です。室内ではやはりエアコンが素早く効果的です。温度調節はもちろん、除湿機能で湿度を下げて風量調節で適度な風を送ることも可能です。

ここで毎年問題視されているのは「エアコン嫌い」の方が多くいることです。熱中症で搬送された人の8割がエアコンをつけていないという報道もありました。にもかかわらず使用しない方が案外多いという印象です。

理由はさまざまですが、風が身体に当たるのが不快であれば風向き調節で吹き出し口を上方向にする、ブランケットを羽織ることで対策になります。電気代が気になる場合は、カーテンなどで外からの熱を遮断する、サーキュレーター(空気を循環させるもの)を併用することで冷房効率を上げることができます。

また、加齢に伴って体温調節機能が低下するため暑さを感じにくく、エアコンなどの必要性を感じなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。温度計や湿度計を設置することで、視覚的に目標の温度・湿度をわかりやすくして温度調節をするとよいでしょう。

それでも室内が暑くつらい日は、保冷剤などをタオルに包んで首・わきの下・足の付け根といった太い血管が通る場所を中心に冷やしましょう。冷えた血液が全身に回りやすくなり、たいへん効果的です。

熱中症予防の3つのポイントを押さえ、残暑の季節も健康に乗り切っていきましょう。

 

★大建工業、天然木突板を使った不燃壁材・ルーバー発売

大建工業(大阪市)は8月21日、基材にダイライトを、表面材に天然木突板を用いた木目不燃壁材「グラビオUS」と不燃ルーバー「グラビオルーバーUS」を発売する。

ダイライトの採用により加工性にすぐれた不燃壁材「グラビオシリーズ」の上級グレード品。
標準柄としてスギ・ヒノキ・オーク・ウォールナットなど8樹種をラインアップしたほか、全国の地域産材に特注で対応する。

「グラビオUS」は3万6500〜4万900円/枚(6×910×2420mm)。
「グラビオルーバーUS」は2万9800円/本(100×30×2420mm)。

【新製品発売および不燃建材のメニュー化の背景】

当社は、中期経営計画「GP25 2nd Stage」にて、公共・商業建築分野(非住宅分野)を重点市場に掲げ、同市場へ向けた製品の開発・提案に積極的に取り組んでおり、その一環として、当社独自の不燃素材「ダイライト」を使用した不燃壁材「グラビオシリーズ」の製品ラインアップの拡充を行っております。
同市場では、木材の積極利用による森林の整備と木材自給率の向上を目的とした「公共建築物等木材利用促進法」が2010年に施行されて以来、公共・商業施設の木質化の機運が高まりを見せており、全国の自治体においても地域産材の積極的な活用が進んでおります。そのような中で、不燃性能が求められる壁材や天井材などにおいても、本物の木にこだわりたいという声を多くいただいておりました。
今回発売する「グラビオUS」は、表面に天然木突板を用いた高グレードの木目調不燃壁材となっており、内装制限のかかる公共・商業建築でも、天然木ならではの味わい深い意匠を演出します。標準柄として8樹種をご用意しているほか、全国の地域産材に特注対応しており、木材の地産地消や地域林業の活性化にも貢献いたします。また、併せて発売する、天然木突板化粧の内装用不燃ルーバー「グラビオルーバーUS」とのコーディネートによって、上質な空間を作ることも可能です。

当社では、これまでに公共・商業建築分野に向けた様々な不燃建材を発売してまいりましたが、今年度新製品として新たに6製品もの不燃建材を追加いたしました。特に、木目柄の不燃壁材においては、羽目板やルーバー、四方をシートで巻き込んだタイプなど、多くのデザインバリエーションをご用意し、また、スタンダードなパネルタイプについては、天然木突板、人工杢突板、化粧シートの3グレードを取り揃えております。この度の不燃建材の拡充により、既発売品の深彫り調の高意匠壁材、水回りにおすすめの耐水性能や耐熱性能を付与した壁材、屋外の軒天井材なども含めた、多様な不燃建材を標準品としてご提案することが可能となり、お客様のご希望に応じた製品をお選びいただきやすくする、“不燃建材のメニュー化”を実現いたしました。
大建工業は今後も、不燃でお困りのお客様から「不燃といえばDAIKEN」と、第一にお声がけいただけるよう、幅広いグレードと機能性、豊富なラインアップを強みとして、“不燃”を切り口としたご提案を進めてまいります。なお、グラビオシリーズを中心とするダイライト基材の公共・商業建築分野向け木目調不燃建材につきましては、2021年度に28億円の売上を目指します。

製品特長】

1.標準で8樹種の天然木をラインアップ

天然木ならではの質感豊かな8樹種の表面材を標準柄(受注生産品)として揃えており、「グラビオUS」と「グラビオルーバーUS」との同色柄コーディネートも可能です。

空間イメージ

2.全国の地域産材に対応

表面材の天然木突板には、特注対応として地域産材を使用することもできます。DAIKENの技術で全国の木材を有効活用いただくことができ、地産地消にも貢献いたします。

(※突板に加工できる丸太の確保、当社工場までの流通経路等、突板の調達に問題がある場合、対応できないケースもございます。対応可能な樹種、納期、数量も含め、その都度担当の当社営業窓口までお問い合わせください。)

地域産材イメージ画像

3.軽量かつ優れた防火性能

基材である「ダイライト」は、ロックウール(鉱物繊維)やシラス(火山性ガラス質材料)などを原料にした無機質素材であるため、防火性、耐腐食性能に優れています。また、軽量で加工性にすぐれ、手のこやカッターナイフでも簡単に切断できるため、施工の省力化も可能です。
グラビオUS
グラビオUS
グラビオルーバーUS
グラビオルーバーUS