シンエイ通信【平成28年9月30日作成 82号】
■都道府県地価調査が発表されました 国土交通省は9月20日、今年7月1日現在の地価の調査結果を発表しました。 住宅地の地価は総じて底堅く推移しています。全国的に雇用情勢の改善が続く中、住宅ローン減税等の施策が住宅需要を下支えした形です。全国の対前年平均変動率では、住宅地は0.8%下落、宅地見込地は1.2%下落となりました。全体的に上昇または下落幅の縮小が見られます。 圏域別では、名古屋圏の平均変動率が0.5%の上昇と4年連続して小幅な上昇となりましたが、鈍化傾向が見られます。東京圏の平均変動率は0.5%上昇と3年連続して小幅な上昇を続けてます。札幌市、仙台市、広島市、福岡市では、平均変動率は4年連続上昇し、上昇幅も昨年より拡大。半年毎の地価動向を見ると、前半が1.6%の上昇、後半が2.1%の上昇と上昇傾向が強まっています。 |
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■8月新設住宅着工戸数、8万2242戸
国土交通省が9月30日に発表した「建築着工統計調査報告」によると、今年8月の新設住宅着工戸数は8万2242戸でした。 8月の新設住宅着工は,分譲住宅は減少しましたが,持家及び貸家が増加したため,全体で前年同月比2.5%の増加となりました。また,季節調整済年率換算値では前月比4.9%の減少となっています。 利用関係別にみると、前年同月比で持家、貸家はともに増加。持家は、4.3%増の2万6341戸、貸家は9.9%増の3万6784戸で、貸家は10カ月連続の増加となり好調を維持しています。一方、分譲住宅は12.7%減となっっています。一戸建住宅は増加したがマンションが33.1%減となったため、分譲住宅全体で減少となりました。 |
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■耐震性と屋根の重さの関係について集計・分析を発表 木耐協 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)は、木造住宅の耐震性と屋根の重さの関係について集計・分析を行い、その結果を発表しました。 調査対象とした住宅は、1950年~2000年5月までに着工された木造在来工法2階建て以下のもので、木耐協で実施した耐震診断結果の詳細が把握できる2万4486棟。それらの建築年を5年ごとに区切り、期間ごとに屋根の重さ(仕様)別の割合と、耐震性の変化をまとめました。屋根の重さについては、「軽い建物」(石綿スレート板、鉄板葺)、「重い建物」(桟瓦葺)、「非常に重い建物」(土葺瓦屋根)の3段階に分類しています。 築年数別にみる屋根重量の変化では、新耐震基準の施行以降、軽い屋根の割合が増加していることが分かります。「軽い建物」の割合は、新耐震基準施行前の1975年~1980年で25.72%ですが、1996年~2000年には66.71%まで増加しています。 屋根の重さと評点(耐震性)との関係では、屋根が重くなるごとに耐震性が2割低くなることが分かりました。平均評点は「軽い建物」が0.679、「重い建物」が0.524、「非常に重い建物」が0.415となり、最大で4割の差がみられます。また、年代別と屋根の重さ別の平均評点の変化では、築年数に限らず、屋根が重いほど耐震性が低く、耐震改修の必要性が高いことが分かります。 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 調査データ |
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