平成26年 12月 27日作成 63号
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20年後の家の資産価値を決める筐体
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日本では家の資産価値は約20年で0になってしまうと言われています。しかし、海外では100年も経過した家でも高い資産価値を持っている家や、その歴史や周りの環境から元よりも高い資産価値を持った家すら存在します。それでは、海外と日本ではどのような差から違いが出ているのでしょう?
日本の家は減価償却
日本の家の資産評価は1年で平均で5%ずつ減っていく計算をする事が多いものの実際には新築した直後が最も下落して、徐々に下落ペースが落ち着きますが。計算上は10年で50%、20年で100%と資産価値を減らしていく市場となっています。これは日本の家は作っては壊すという流れから来ているもので、実際20年たったら住めないと言うわけではありません。
但し、今までは内部筐体も20年間の間に腐食、蟻害などによって老朽化し、外側や室内をリフォームしてもリフォームした分の資産価値が回復しない状況です。
海外では?
日本の住宅寿命20~30年に対して、例えばフランスの住宅は86年、ドイツは79年、アメリカは103年。イギリスに至っては、なんと141年となっています。これは各国によって住宅の基本的な基準が異なっている。つまり今までの日本の建築基準では、20~30年しか持たない基準のもとで家が作られてきたと言うことです。
また海外では中古住宅にはきちんとした価値が認められ評価基準が確立されており、アメリカでは住宅流通の約78%が中古住宅となっています。
高度成長からの脱却
高度経済成長期では、たとえ建物の価値がゼロになっても、土地の価格が建物の減価価値を上回ってどんどん上がり続けたため、小さい家から大きな家へ次々と住み替えていく「住宅すごろく」が成立していました。
とにかく少しでも早く住宅を購入することが、後々の資産形成につながっていました。住宅がまさに、「資産」として機能した時代です。しかし、バブル崩壊後、その住宅の資産機能は失われ、20年で資産価値ゼロの時代となったわけです。
日本も長期優良住宅に動く
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」(2009年(平成21年)6月4日施行)は、住宅を長期にわたり使用することにより、住宅の解体や除却に伴う廃棄物の排出を抑制し、環境への負荷を低減するとともに、建替えに係る費用の削減によって国民の住宅に対する負担を軽減し、より豊かで、より優しい暮らしへの転換を図ることを目的としています。
ここに来てやっと日本でも海外並の長期にわたって資産価値の落ちない住宅についての指針が出来たことになります。長期優良住宅には、
耐震性
地震に強く、倒壊しにくい安心の家
耐久性能(劣化対策)
構造や骨組みのしっかりした長く住める家
維持管理・更新の容易性
メンテナンスの容易な家
住戸面積
必要な広さが確保された、暮らしやすい家
省エネルギー性
地球にやさしく、家計にもやさしい家
居住環境
地域のまちなみと調和した家
維持保全(維持保全管理、住宅履歴情報の整備)
「住まいの履歴書」付きの、長く快適に住み続けられる家
と言う項目があり、特に耐久性では
等級1 建築基準法に定める対策がなされている。
等級2 約50~60年間は大規模な改修工事が不要。
等級3 約75~90年間は大規模な改修工事が不要。
とあります。これらは建物の構造部分に用いられる木材の白蟻対策や腐朽、鉄筋の錆び対策など長持ちさせるための対策の程度を示す耐久性の等級のことで、つまり躯体が持たなければ資産価値を保持できる家は出来ないと言うことです。 |
ハウスガードという選択
ハウスガードは国産無垢材に防腐・防蟻剤を加圧注入タンクで浸透させた材料を躯体部に使うことにより、耐震性を「維持し続ける」ことができるシステムです。使用される薬剤は木材内部まで浸透し、長期間効力を発揮します。20年という防蟻、防腐の長期保証を可能にする理想的な木材保存技術であり、、耐久性に優れ、長期にわたって耐震性を保ち続け、資産価値を維持できる家づくりを可能としています。詳しくは弊社営業までお尋ねください。
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高まる中古住宅とリフォーム需要
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オウチーノ総研より「日本人の住宅意識」に関するアンケート調査が発表されました。これによると、20~69歳の男女563人を対象で半数が新築にこだわらないという結果になったようです。つまり約半数の人が新築にこだわらず中古住宅の購入やリフォームを視野に入れているということになります。
「あなたが家を買うとしたら、『新築』または『中古』にこだわりますか?」という問いには、「新築(新築マンション・新築一戸建て)にこだわる」が26.3%、「新築(注文住宅)にこだわる」が23.3%と新築にこだわる人は49.6%だった。「中古にこだわる」が 4.2%、「こだわりはない」が46.2%となりました。
「あなたが家を買うとしたら、『マンション』または『一戸建て』にこだわりますか?」では、「一戸建てにこだわる」が 47.6%に対して、「マンションにこだわる」は17.6%、「こだわりはない」は 34.8%となりました。
耐震性や省エネ基準から見た既存住宅の割合が下の図になりますが、実際の既存住宅の約8割近くが平成の省エネ基準を満たしておらず、耐震性なしの住宅も2割を超えており、リフォームに対する需要はますます増えていきそうです。
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ナイスの「すてき住まいの大感謝祭」が開催されます
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(株)ナイス主催のリフォーム・建て替え・新築をテーマにした「すてき住まいの大感謝祭」が新年明けて1月31日(土)2月1日(日)の2日間の日程で開催されます。省エネや創エネ(エネルギーを創る)、おうちの悩み解決コーナー、水回りやシニアライフのサポートコーナーなど多数の展示が行われるタメ役に立つイベントです。もちろん、ご家族連れでも楽しめる楽しいイベントもめじろ押しです。
特にマイ箸づくりコーナーは毎回人気のイベントになっています。私たち弊社社員がご案内いたします。お気軽にお尋ねください。 |
再生可能エネルギー固定価格買取制度の運用見直しが発表されました
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資源エネルギー庁は、再生可能エネルギーの最大限導入に向けた固定価格買取制度の運用見直し等を発表しました。
とりまとめの趣旨
○ 新たな出力制御システムの下での再生可能エネルギーの最大限導入
(1) 出力制御の対象の見直し
(2) 「30日ルール」の時間制への移行
(3) 遠隔出力制御システムの導入義務づけ
(4) 指定電気事業者制度の活用による接続拡大
○ バランスのとれた再生可能エネルギー導入に向けた対応
○ 接続保留問題を受けた電力会社ごとの対応
○ 福島に対する特別な対応
○ 今後の導入拡大策
○ 固定価格買取制度の運用見直し
(1) 太陽光発電に適用される調達価格の適正化
(2) 接続枠を確保したまま事業を開始しない「空押さえ」の防止
(3) 立地の円滑化(地域トラブルの防止)となっています。
10kW未満の太陽光発電については10kW以上の出力制御を実施したうえで行う模様ですので今までと大きな変更はありません。
抑制の上限については、日数から時間制に変更となり、太陽光発電については360時間が上限とされました。また、時間制御を行うため、太陽光発電については遠隔出力制御システムの導入が義務付けられ、システム導入に関する費用負担想定は、
10kW未満太陽光は1台あたり5000円程度
10~500kWは同5~10万円
という概算が提示されています。 |
国交省が「住宅エコポイント」復活検討
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国交省は、省エネ基準を満たす住宅を新築・改修した人に商品と交換できるポイントを付与する「住宅エコポイント」制度を再開する検討に入りました。現在は、所得制限を設けず最大30万ポイント(1ポイント=1円に相当)付与する案が浮上しているとのことです。2014年度補正予算案への経費計上をめざしています。
消費増税で低迷する住宅投資を下支えする事をねらいとし、「エコ住宅支援制度」(仮称)なる制度を検討しています。新築と住宅の断熱性を高めるリフォームを対象とし、期限は1年程度とする方向で、実現すれば約2年半ぶりの復活となります。政府は省エネ性能が高い住宅を対象とした長期固定型の住宅ローン「フラット35S」の金利優遇幅を現在の0.3%から0.6%程度に拡大する方針を固めていることから、幅広い層のリフォーム需要を引き出す政策としたい模様です。 |
平成27年度国交省の概算要求
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国交省より、来年度の概算要求が発表されている27年度概算要求の中より注目な部分をピックアップしてみました。
省エネ基準義務化へ向けて「地域型住宅グリーン化事業」と名称変更(予算120億円)
「地域型住宅ブランド化事業」は「地域型住宅グリーン化事業」と名称が変り、長期優良住宅だけではなくゼロエネルギー住宅、認定低炭素住宅にまで補助の対象になる見込みです。
内容としては、地域における木造住宅の生産体制を強化し、環境負荷の低減を図るため、資材供給、設計、施工などの連携体制による省エネルギー性能や耐久性等に優れた木造住宅の整備に対して支援を行うというもので、国費として120億円の予算となり、今までのブランド化事業よりも増えています。 |
空き家の活用と中古住宅・リフォーム市場活性化(90億円)
「住宅をつくっては壊す」社会から「良いものをつくって、きちんと手入れをして、長く大切に使う」社会への移行に向けた施策として、良質な住宅ストックの形成とインスペクションの活用促進による市場の活性化がテーマとして掲げられました。
子育て世帯の居住ミスマッチを解消するために、空き家となっている一戸建住宅を子育て仕様に改修して地域優良賃貸住宅として供給する取り組みや、既存住宅ストックの子育て機能の充実による長寿命化への支援が新たに追加されています。その内容は、
・子育て世帯における居住のミスマッチを解消するため、既存住宅ストックを活用し、戸建て空き家等を子育て仕様に改修して地域優良賃貸住宅として供給する取組に対する支援を充実する。
・管理が不適切な空き家の集積により悪化する居住環境の改善を図るため、空き家の活用・除却を行う地方公共団体の取組を支援する。
・所有者に対する空き家の適正管理等に関する相談体制整備の取組を支援する。
・今後空き家の増加が見込まれる住宅団地における既存住宅の流通・活用に向けたモデル的な取組を支援する。
・多世代交流型の地域コミュニティの創造に向け、民間賃貸住宅の共有スペース、空き部屋を活用した地域交流の拠点整備や個人住宅の活用に関する地域の総合的な相談体制の整備に対し支援する。
・既存住宅ストックの長寿命化に資するリフォームの先進的な取組、インスペクション技術の開発・高度化とその蓄積・活用に向けた取組を支援する。
・中古住宅・リフォーム市場の活性化等のため、リフォームを含めた中古住宅の取得費用に対する融資を実施するとともに、民間金融機関による住宅資金に係るリバースモーゲージ型住宅ローンの供給を支援する。
となっています。
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