お知らせ

シンエイ通信【令和8年1月1日作成 193号】

image_print印刷する

シンエイ通信【令和8年1月1日作成 193号】

  謹賀新年

       新年おめでとうございます

       旧年中はご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます

       輝かしい新年を迎え 皆様のご健康とご繁栄を心よりお祈り申し上げます

       令和8年元旦     

          SHIN-EI社員一同 心よりお待ち申し上げております。

 

◇九州木材商況 

九州・沖縄8県の10月の新設住宅着工戸数は6903戸で前年同月比14.8%減だった。

9月は同1.23%減と微減にとどまっていたものの、再び大幅減に転じた。持ち家は九州全県で前年を下回った。

地場工務店は特に苦戦が続いている。住宅需要が上向く兆しは薄く、各社は非住宅向けの受注に力を入れている。

非住宅やリフォーム向けの好調により、プレカット工場の受注、製品の荷動き共に夏ごろに比べ上向いており、11月までは仕事を確保できているとの話が聞かれた。だが、12月以降は、若干発生していた秋需が今年は早めに終了し荷動きが低迷するとの予想が多く、先行きが不安視されている。

市売りでの製品価格はほぼ変わっていないが、直販では弱基調の傾向が続く。販売店やプレカット工場は在庫を持っているため手当買いが中心で、製品市場各社では特売の割合がましている。

一方、丸太は価格をほぼ維持しているため、長らく続く丸太高製品安にメーカーは苦しめられている。メーカーは値上げできそうなタイミングを探っているものの、川下の需要回復が見えず、現状では難しい。

【国産構造材】

丸太高製品安続く

住宅需要の減少に伴い製品の引き合い低迷は続き、特に構造材はその影響を顕著に受けている。

9月後半から11月までは、若干の秋需により夏ごろに比べ荷動きがあった。メーカーからは、残業で対応しているが忙しく好調との話も聞かれた。ただ、例年であれば12月迄好調のところ、今年は早めに失速するのではないかとの見方もあり、先行きが懸念される。製品価格はほぼ横ばいを維持している。製品値下げ交渉があり、メーカーの採算性が悪化している。

【国産羽柄材】

荷動き好調続く

リフォーム向けや非住宅向けの好調が続いており、羽柄材は安定して荷動きがある。羽柄材専門メーカーは、夏ごろは注文が落ち着いていた時期もあったが、10月下旬以降回復し、杉KD間柱・同小割ともに順調に受注できている。

製品価格は、杉KD間柱芯去り材、同小割りともにほぼ横ばい。

改正建築基準法が施行された4月以降、引き合いは落ち込みKD化が進んでいる。

【外材】

全般に価格保合

秋には一定に動きが出ていたが、年明け以降の注文は再び不透明に。円安などにより外材製品は値上げが必要になっているが、売り上げ確保が優先され、価格は全般に保合。米松平角はKD材・グリン材とも価格は変わらず。欧州材構造用集成材は輸入製品、国内メーカー製品とも値上げが予想されていたが、販売競合のなか横ばいで推移している。米松・杉異樹種構造用集成材は価格優位性などから一定の手当てがある。

羽柄・小割材は杉製品辺保引き合いが中心になっている。Wウッド、米材、赤松とも買い方は必要買いとなっている。

【集成材】

仕入れ値押し上げ

10月から回復した構造用集成材の荷動きは、11月も堅調に推移した。12月に入ると全体的に引き合いは落ち着き始めたが、急に落ち込む様子はなく、総じて「忙しくはないが、暇でもない」「良くはないが、悪くもない」という実感の様だ。1月の受注見通しは、まだばらつきが大きいが、10月以降、輸入完製品の入荷量が5月~9月に比べ減少してきたため、需要が多少落ち込んでも荷余りは生じないとみられている。

輸入完製品やラミナの入荷は、11月以降、今年第3・四半期契約分が中心となってきた。成約時の為替は1ユーロ169~172円だったが、現状は11月下旬から同180~182円の史上最安値が続いている。そのため、為替を決めるタイミングによっては、成約時の想定に比べ2000~4000円程度仕入れコストが上昇するケース生じている様で、集成材工場や完成品の輸入元のコスト高が拡大している。仕入れコストの上昇分の転嫁が急がれるが、需要に相場を押し上げるほどの勢いがないため、コスト転嫁は足踏みの雰囲気が強い。

【合板・建材】

荷動き落ち着く

針葉樹構造用合板の荷動きは10、11月に引き合いが増えたものの、12月は再び停滞気味。

メーカーは生産訂正を続けているが、九州内の需給は見合っており、価格も横ばいで推移している。厚物合板は非住宅向けなどでそこ花袋需要があるが、住宅向けは盛り上がりに欠ける。地域外からの供給が多い長尺合板も落ち着いた荷動き。

◇GX志向型住宅への補助、2026年度も継続 

11月28日に2025年度の補正予算が閣議決定され、「GX志向型住宅」への支援継続が決定した。国土交通省と環境省は、子育てグリーン住宅支援事業の後継事業となる「みらいエコ住宅2026事業」の実施費用として2050億円(GX経済移行債を含む)を計上。対象住宅の要件に変更はないが、補助額は省エネ基準の地域区分別に設定。寒冷地の交付額を優遇する。

子育てグリーン住宅支援事業におけるGX志向型住宅の要件は、戸建ての場合▽断熱等級6以上▽再生可能エネルギーを除く一次エネルギー削減率35%以上▽再エネを含む一次エネルギー消費量削減率100%以上(寒冷地や狭小地の緩和措置あり)▽高度エネルギーマネジメント(HEMS設置)―の4つ。みらいエコ住宅2026事業で補助対象となるGX志向型住宅も同じ要件だ。分譲や賃貸も補助対象で、世帯要件なしも今年度と同様だ。

一方、今年度の補助額は全国一律で160万円だったが、新たに省エネ基準の地域区分に応じた補助額が変わるスキームを導入する[表1]。5~7地域では110万円/戸とし、1~4地域は125万円/戸を交付する。

[表1]子育てグリーン住宅支援事業と「みらいエコ住宅2026事業」の比較

子育て・若者夫婦世帯を対象にした長期優良住宅やZEH水準住宅への補助も、子育てグリーン住宅支援事業に引き続き実施するが、GX志向型住宅と同様、地域区分別の設定を導入する。長期優良住宅は5~7地域が75万円に対し1~4地域は80万円。ZEH水準住宅は5~7地域が35万円に対し1~4地域を40万円とした。なお、長期優良住宅、ZEH水準住宅で古家の除却を伴う場合は20万円を加算する。

◇YKK AP、ペロブスカイト用いたBIPVの実証実験を広島で開始

中電工業(広島県広島市)、中国電力(同)、YKK AP(東京都千代田区)は、ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電(BIPV)の実証実験を、広島市南区出汐の地域交流広場「ヤマヤマミタ」で開始した。現地に設置した実証実験ハウス「HIROSHIMA ZERO BOX」はYKK APが開発したもので、同社として西日本への設置は初となる。

HIROSHIMA ZERO BOXは、既存ビルに内窓タイプの建材一体型太陽光発電を設置するための発電性能や実用性の検証を主目的とする実証ハウスで、寸法は長さ約6.0m×幅約2.5m×高さ約3.5mだ。内窓にガラス型ペロブスカイト太陽電池を5枚、軽量型単結晶シリコン2枚を組み込み、壁面に単結晶シリコン4枚、屋根には単結晶シリコン6枚の太陽電池を設置。発電した電力はハウス内の照明や空調に活用する。

実験期間は2025年12月4日から2027年3月31日まで。ペロブスカイト太陽電池の発電性能および実用性を検証するとともに、交流拠点としても開放し、地域住民や学校・企業とともに脱炭素への理解と関心の醸成を図る。

実証実験ハウス外観(左)・内観(右)

◇住友理工、壁倍率5.0倍の制振システムを開発

住友理工(名古屋市)は12月4日、国土交通大臣認定で「壁倍率5.0倍」を取得した新製品「高耐力制震システム(仮称)」を開発したと発表した。2026年秋に一般販売を開始し、在来軸組工法住宅への導入を目指す。

新製品「高耐力制震システム(仮称)」

新製品には、同社が20年以上の研究開発で培った高性能な摩擦材料を活用。この摩擦材料は、気温が変わると性能が変わる温度依存性が低く、0℃から40℃の広範な温度範囲で安定した性能を発揮する。また、揺れの速さが変わると性能が変わる速度依存性も小さい。そのため、短時間で強い揺れが発生する直下型地震や、長時間にわたり揺れる海溝型地震の双方の地震にも対応できる。今回の新材料活用により業界トップクラスの壁倍率5.0倍を取得、制震機能も向上させた。

同社は制震技術の開発を長年進めており、自動車用品事業で培った高分子材料技術を応用した木造住宅用「TRCダンパー」を2009年から販売している。これまでに国内外7万棟以上の住宅に設置された実績を持ち、2024年1月に発生した令和6年能登半島地震の被災地域でも、同製品を採用した1035棟で全壊・半壊に該当する住宅は確認されなかった。

高性能摩擦材を使用した制震ダンパー

この度の高耐力制震システム(仮称)の開発は、南海トラフ地震の新たな被害想定によって防災対策の重要性が高まっていることを背景としたもの。また、ZEH普及に伴い建物の総重量が増していることから、制震システムに求められる耐力が高まっていることも要因の一つ。住友理工グループは、地震をはじめとする自然災害に対し、技術力をもって安全・安心の提供に貢献していく方針としている。

◇コロナ、エコキュートの給油圧力を約15%向上 5年保証

コロナ(新潟県三条市)は、給湯圧力を高めたエコキュートの新モデル「AZ2シリーズ」24機種を2026年4月から順次発売する。

「高圧力パワフル給湯」タイプの給湯圧力を約15%向上し従来の260kPaから300kPaに、「高圧力」タイプを170kPaから180kPaに改良。
「高圧力パワフル給湯」タイプのシャワー流量目安は、1階で約16L/分、3階で約14L/分となり、より快適にシャワーを使えるようになった。

左:給湯圧力300kPa、右:同180kPa

また、AZ2シリーズのメーカー保証期間を従来の2年から5年に延長。
多様な電気料金メニューに対応する。

無線LAN対応リモコン付き価格は123万8600〜160万500円(税込)。